Kamiの本棚

筆者が読んだオススメの本を紹介します。人生に彩を。

本日は、お日柄もよく/原田マハ

どーも。Kamiです。

 

今日から3月に入りましたね。

最近、少しずつ暖かくなってきて、春が近づいてきています。

花粉症の僕にはちょっとつらい時期でもありますが、学生の方は卒業式があったり、今年から社会人の方も新生活の準備があったりと、何かと活動的にもなってきます。

 

そんな、いろんな行事ごとには、挨拶、スピーチが欠かせません。

自己紹介のスピーチ、入社の挨拶、祝辞、乾杯の挨拶などなど。

皆さんは人前でスピーチすることは得意ですか?

僕は大の苦手です。

仕事の報告でも資料を読みながら自分が何をしゃべってるのか分からなくなります。

結婚式の2次会のゲームで景品が当たったら「新郎新婦へ一言」ってなるので、できるだけ景品が当たらないようにします。

いや、はっきり言って、人前でしゃべることが好きな人はいないんじゃないかと思っています。

 

僕みたいに人前が苦手だけど、何かの間違いで人前でスピーチをすることになってしまった方へオススメの小説があります。

それが、本日紹介する小説。『本日は、お日柄もよく』です。

著者は原田マハさん。

この方の小説はすごく読みやすいです。

女性の小説家さんなので、女性の方に本を紹介するときはまず、原田マハさんの本を紹介します。

 

主人公は二ノ宮こと葉。

こと葉の祖母であるキク代は日本俳句会の重鎮だが、こと葉は製菓会社総務部勤務の普通のOL。

ある日、幼馴染の厚志(あつし)の結婚式に出席する。

眠くなるような祝辞を聞き、こと葉はうとうとしてしまい、目の前のスープに顔を突っ込んでしまう。

慌てて化粧室へ走り汚れを落とし、会場に戻ろうとしたところ、会場の外の椅子に女性が座っていることに気づく。

しかもその女性は、たばこを指に挟みながら、こと葉の失敗をクスクス笑っていた。

ムッとしたこと葉はその女性に突っかかるような発言をする。

するとその女性は今のスピーチ内容の善し悪しを的確に分析する。

少し興味を覚えながら会場に戻ると、最後の祝辞をする人の紹介が始まる。

その人物こそ、先程こと葉が会話した女性、「言葉のプロフェッショナル」、スピーチライター久遠久美(くおんくみ)だった。

久美のスピーチは感動で涙が溢れるほど衝撃的なものだった。

 

言葉で空気を一変させる魅力に感動を覚えたこと葉は久美に弟子入りすることを決意する。

言葉と生きて、言葉で世界を変えていく感動のお仕事小説。

 

この小説は内容ももちろん面白いんですが、スピーチのノウハウや、言葉の選び方など、とても勉強になる部分が多いです。

1ページ目にスピーチの極意10か条が書いてあるんですが、小説内容を読んでから再度見直すとよく理解できると思います。

ただ、僕的には内容を理解しつつ、実践での練習が必要かなと感じました。

僕がもしスピーチをすることになったら文章を考える前に、まずはこの小説を読み直そうと思います。

ぜひ読んでみてください。

 

では(^^)/~~