古書と人の秘密が交錯する青春ミステリー【ビブリア古書堂の事件手帖/三上延】
どーも。Kamiです。
皆さんは本屋さんには行きますか?
このブログを読んでる人は行く人が多いんじゃないかと思います。
僕も例外なく本屋さんに行くんですが、もちろん新書店にも行きますが古書店や古書の転売会によく行きます。
新書店は流行りの本や新刊をチェックするのに行きます。
あと店によってオススメの本が違ったりするんで、とりあえず入ることが多いです。
古書店のいいところは、思いがけない本との出会いがあるところです。
僕は気に入った作家さんの小説を読んだら、その人の本ばかり買ってしまうことが多々あるんですけど、そうすると同じジャンルの本に偏ってしまいますよね。もちろん、読書は好きな本を読むべきですけど、価値観を広げるという意味でも、僕はいろんな作者さんの本を読みたいって思っています。
古書店は普段目につかないような新しい(古い)作家さんの本が目に入ってくるので、意外な発見があります。
またその中では、すごく昔の本なのに今でも十分共感できる本だったり、逆に今では考えられないなという内容の本もあったりで考え方に奥行きが出るような気がしてきます。
…とまぁ偉そうなこと言ってますけど、実は安いからっていうメリットが一番大きかったり、小さかったり。(笑)
それに、個人的にですが昔の作家さんの本は読みにくいことは多いです。(僕の語彙力の無さも問題ですが。)
そんな「古い本もいいな」って思わせてくれた小説が今回紹介する『ビブリア古書堂の事件手帖』です。
この本は僕がまだあまり本を読んでない頃、なんとなく読みやすそうだなって思って手に取った本です。なので、小説としてはかなり最初の方に読んだので、個人的に思い入れが強い本です。
本作はシリーズ作品となっていて、小説では7巻刊行されています。
ちょっとライトノベル系の本なので人によっては好き嫌いが分かれるかもしれませんが、夏目漱石や太宰治など誰もが知っている古い文豪の小説を扱っていたりするので、教科書に載っているような名作について分かりやすく学ぶ機会になると思いますよ。
あと、この小説で一番いいのが、ヒロインの栞子さんが可愛い。(笑)
表紙にイラストは描いてありますけど、表情なんかは自分の頭でイメージするしかないのですが、そういった表情や仕草も自分の妄想の中ではめっちゃ可愛いです。(笑)
それに……
……いや、もうやめときます。(笑)感情が溢れて申し訳ありません。
そろそろ内容の紹介に移ります。
所は北鎌倉。
主人公は五浦大輔(ごうらだいすけ)。
母と2人暮らしの23歳、無職。
大学生時代に建設会社から内定を貰っていたが、就職前にその会社が倒産してしまい、そのまま就職せずに実家に住み着いていた。
大輔の実家は『ごうら食堂』という食堂を経営していた。主に大輔の祖母が1人で切り盛りしていたが、一年前に祖母が他界したのを機に閉業し、今は物置と化していた。
そしてヒロインは篠川栞子(しのかわしおりこ)。
同じく北鎌倉駅の近くにある年季の入った古本屋、『ビブリア古書堂』の店主である。
高校生の妹と2人暮らし。
以前は栞子の父が経営していた店だったが、父が他界した後、後を引き継いでいた。
大輔は以前からビブリア古書堂の存在を知っていたが、入ったことはなかった。
というのも、大輔には子どもの頃から、活字を読むと気分が悪くなるという特殊な体質があったためだ。
しかし、高校生の頃この店の前を通った際、生き生きと楽しそうに本を読んでいるきれいな女性のことを記憶していた。
そんなある日、祖母の遺品を整理することになった。
祖母は読書家でかなりの本を持っていたが、母がほとんどを老人ホームに寄付することに決めていた。
その本の中にとある書き込みがあるのを発見した。
本は漱石全集の『それから』。
表紙の見返しに「夏目漱石 田中嘉雄(たなかよしお)様へ」と書いてある。
母は本物の夏目漱石のサインだったらすごいと目を輝かせていた。
大輔は半信半疑で本をよく見ると、本の隅に「ビブリア古書堂」と記載されていることに気づいた。
その印字を見た大輔の脳裏にあの美女の姿がよぎった。
大輔はすぐに準備し漱石全集を抱えて、ビブリア古書堂へ向かった…
田中嘉雄へのメッセージの謎とは?
大輔は栞子と出会い、どのように物語が進んでいくのか?
本の秘密と人々の物語が入り混じる青春ミステリー小説。
この小説はとにかく栞子さんがかわいい。(まだ言うか(笑))
あと、名作と呼ばれる本のヒストリーや教養が描かれているため、楽しみながら学べると思います。
僕は正直、物語が面白くて、名作の雑学はあまり頭に入っていませんけど。(-_-;)
映画化もされて、僕は見に行けてないんですが、絶対DVD借りて見ます。
皆さんもぜひ読んでみてください。
では(^^)/~~