ちょっと今から仕事やめてくる/北川恵海
どーも。Kamiです。
いきなりですが皆さん、お仕事は楽しいですか?
僕は正直あんまり楽しくはないです。
いや、訂正します。楽しいときもたまにあります。(笑)
この世の中に自分のやりたいことを仕事にできている人はどれくらいいるのでしょうね。
ちなみに僕はまだ20代にして、今の会社で3社目です。(-_-;)
約3年に1回は転職しています。理由は個人的にはいろいろあるんですが、長くなってしまうのでまたの機会に。
でも昔より転職のハードルは下がってきたのではないでしょうか?
終身雇用制度がほとんど崩壊した今では、自分の意思とは関係なく転職を余儀なくされることもあるでしょう。
また、いろんな会社の不祥事も明るみなり、会社もいつ窮地に立たされるか分からない状況で今や将来安泰な会社というものがなくなってきています。
会社も人手不足に陥り転職市場は売り手市場となっています。
さらに、僕を含む若い世代は、『仕事よりもプライベートを充実させたい』や、『どうせ働くんなら、お金よりもやりがいを重視したい』など価値観の多様性もあり、転職しやすい環境となっています。
転職が良いか悪いかは考え方次第ではありますが、転職するにしても、しないにしても自分の人生の責任を取るのは自分だということを忘れないようにしたいですね。
さて、今回紹介する小説はそんな現代の仕事観をそのまま物語にした小説。
『ちょっと今から仕事やめてくる』です。
著者は北川恵海さん。
映画でも話題になりましたね。
僕は映画もDVDを借りて見たんですけど、面白かったです。
僕は小説を読んだ後に映画化されてその作品を見ると、ちょっと物足りないことや、役者のイメージが違ったりすることがあるんですけど、普通に映画も面白かったです。
映画館で見たかったなと思ったくらいでした。
主人公は青山隆(あおやまたかし)。
印刷会社1年目の営業マン。
どんなに頑張っても成績は上がらず、給料も横ばい。成績が上がらなければ当然、上司にどやされる。土曜日出勤は当たり前。日曜日でも上司からの電話に叩き起こされる。
自由な時間もほとんどなく、ただただ1週間が過ぎるのを待つだけの日々に、だんだん隆は笑わなくなっていった。
会社を辞めたいとの願望はあるが、入社半年でやめるようでは次の企業が雇ってくれないと思い、繰り返される毎日をひたすら我慢していた。
大学時代との友人とも仕事の話をしたくないため、疎遠になっていた。
ある日、くたくたの状態で帰路に着こうと電車を待っていると、電話が鳴った。
表示画面を見ると、上司からの着信。
隆は目まいがし、無意識にふらふらと電車のホームから線路に足を運んでいた。
そして、線路に落ちると思った瞬間、急に腕をつかまれ、強い力で引き戻された。
呆然としていると、腕を引き上げた男が満面の笑みで、『久しぶりやな!俺や、ヤマモトや。』と言った。
すぐにはヤマモトのことが思いだせなかった隆だったが、思いだせないと言えず、話の流れで飲みに行こうとなった。
隆はヤマモトと話をすることで徐々に忘れていた笑顔を取り戻していた。
しかし、どうしても思い出せない隆は古い友人に電話で確認すると、確かに転校したヤマモトという同級生がいたが、今は海外にいると言う。
このヤマモトの正体とは一体誰なのか?
なぜ隆の前に現れたのか?
スカッとして、最後は泣ける、お仕事小説。
この小説は感情移入しやすいのか、とても読みやすく面白かったです。
多くの方が共感できる内容ではないでしょうか。
ぜひ読んでみてください。
では(^^)/~~